「もりの里店」は、丸一石油のSSの中で来店するお客様が一番多いそうですね。
はい。平日でも約200台、土日になると約300台のお客様が来店されます。多くのお客様にご利用いただいているので、店長として責任も感じます。
特に、「キレイな店舗づくり」にはこだわっています。お客様が触れるノズルや計量器だけでなく、ピットやトイレ、スタッフのユニフォームに至るまで、細かく目を配らせています。お客様に気持ちよくSSをご利用いただき、「次も利用しよう」と思っていただける店舗運営をしています。
スタッフの管理では、どんなことを意識していますか?
「もりの里店」では、正社員4名、アルバイト10名のスタッフが在籍しています。
一人ひとりとの会話を大切にしながら、風通しのいい職場づくりに努めています。また、残業をさせないよう、シフトと照らし合わせながら、カーメンテナンスなどの予約を管理しています。
店舗や個々のスタッフには目標がありますが、それもシビアなものではありません。そういった意味でも余裕のある働き方ができていると思っています。「社員に無理強いをさせない」という会社の方針に感謝しています。
20年間「もりの里店」ひと筋に勤務されているそうですね。
はい、「もりの里店」のオープン時からこの店舗ひと筋です。
幹線道路沿いの店舗ですが、近くには住宅地もあり、常連さんも数多くいらっしゃいます。給油だけでなく、タイヤ・オイル交換などの整備、洗車、コーティングとお客様のニーズが幅広いのが、この店舗の特徴です。20年間に渡り商いをさせていただいているのも、地域の皆様のおかげです。
これからも、暮らしのライフラインを担う一端として、安心・安定の燃料提供を使命に、地域の皆様に喜んでいただける、近くて便利なSSを目指していきます。
SS勤務歴20年の間には、ガソリンスタンドを取り巻く状況も随分と変わったのではないですか?
ガソリン価格の安さで競っていた昔は、大変でした。ガソリンだけは利益が出ないので、関連商品の販売目標も厳しかったですね。
価格競争の時代が終わり、給油がセルフになって、ハイブリッド車が普及して、EV車が登場してと、ガソリンスタンドは新たな局面を迎えています。これからのSSにとって大切になるのが、提案力です。
SSでオイル交換ができたり、コーティングができたりするのを知らないお客様もたくさんいるんです。そうした方々に、給油以外のサービスを提案し、喜んでいただくことがより重要になっています。そういった意味では、お客さまへの接客力やコミュニケーションがすごく大切だと言えます。
スタッフの接客力を高めるために、日ごろからどんなことを意識していますか?
若いスタッフには、「お客様との会話が苦手」という人もいます。コロナ禍の間は、お客様とも一定の距離を置くことが求められていたので、それ以前を知らないスタッフにすれば、「お客様との距離感が分からない」と感じるかもしれません。
まずは「暑いですね」「寒いですね」といった当たり前の挨拶が、普通にできることが大切です。「接客が苦手」というスタッフとは、会話を重ねて、課題を共有しながら、当人の気持ちになって成長を促すようにしています。
コロナが落ち着いた今は、SSの接客サービスを見直す時だと思っています。スタッフの自主性を大切にして、自分で考え、行動できるスタッフに成長できるよう、寄り添っていきます。